軍事ワールド

敵前逃亡で軍の統制権を放棄…韓国軍の「認めたくない歴史」

朝鮮戦争で韓国兵が恐れたT-34/85戦車(ドイツ・ジンスハイム自動車・技術博物館、2002年10月、岡田敏彦撮影)
朝鮮戦争で韓国兵が恐れたT-34/85戦車(ドイツ・ジンスハイム自動車・技術博物館、2002年10月、岡田敏彦撮影)

 火器管制レーダー照射に端を発した韓国軍の矛盾した発言は止まらない。自衛隊哨戒機の低空飛行を証明する画像としながら水面が映っていない写真を公表し、火器管制レーダー照射の事実を認めない開き直りには政府自民党からも厳しい批判が出る状況だ。軍隊でありながら、事実に正面から向き合わない組織のように見える背景には、韓国軍の「認めたくない歴史」がある。(岡田敏彦)

パニック

 韓国は米国と軍事同盟を結んでいるが、韓国軍は有事には米軍の指揮下に組み込まれることになっている。これは「戦時作戦統制権」を米軍が握っているからだ。独立国家でありながら軍の指揮権を他国に委ねるという奇異な状態にある理由はただ一つ。敵前逃亡だ。