久保田るり子の朝鮮半島ウオッチ

「日本留学は反逆者」韓国著名作家、“狂気”の反日論

『反日種族主義』著者の李栄薫ソウル大元教授(名村隆寛撮影)。同書で歴史捏造を痛烈に批判された韓国の国民的小説家、趙廷来氏は、李氏に「民族反逆者」のレッテルをはっている
『反日種族主義』著者の李栄薫ソウル大元教授(名村隆寛撮影)。同書で歴史捏造を痛烈に批判された韓国の国民的小説家、趙廷来氏は、李氏に「民族反逆者」のレッテルをはっている

 韓国の国民的小説家、趙廷来(チョ・ジョンレ)氏(77)が強烈な反日発言をして物議をかもしている。発言は「日本に留学してきたら無条件で親日派になる。民族の反逆者になる」「150万人ほどいる親日派を全部断罪しなければならない」などだ。趙氏は、日本が朝鮮半島統治時代に朝鮮人を虐殺して土地を収奪したと主張したり、日本人警察による即決死刑は4000件に上るなどと書いたりしてきた反日作家で、日韓でベストセラーとなった『反日種族主義』の著者、李栄薫(イ・ヨンフン)氏から「狂気がかった憎悪の歴史小説家」と批判されてきた。今回は、自身の作家生活50年を記念する会で李氏を強く非難、反日発言をエスカレートさせた。

「李栄薫氏は新種の売国奴、民族反逆者」

 趙廷来氏は『太白山脈』『アリラン』『漢江』の大河小説3部作で知られる。いずれも韓国で数百万部を売り上げた作品だが、反日色・民族色が強いことで有名だ。

 李栄薫氏は著書『反日種族主義』の中で、趙氏の『アリラン』が歴史とあまりにかけ離れた捏造(ねつぞう)話であると痛烈に批判した。