阿比留瑠比の極言御免

民主党政権は悪夢ではないのか

10日、自民党大会で総裁演説を行う安倍晋三首相=東京都港区(春名中撮影)
10日、自民党大会で総裁演説を行う安倍晋三首相=東京都港区(春名中撮影)

 安倍晋三首相が10日の自民党大会で、民主党政権について「悪夢のような」と評したことに、民主党出身議員らが反発している。立憲民主党会派の岡田克也元副総理は強く発言撤回を求め、自由党の小沢一郎代表は「もう一度、悪夢を見てもらわなければならない」と息巻いた。

 だが、民主党政権当時、多くの国民は実際に悪夢を見る気分ではなかったか。筆者は、当時の菅直人首相が辞任した直後の平成23年9月、首相官邸前でたまたま行き会った政治評論家の屋山太郎氏が、しみじみとこう語ったのが印象深い。

 「本当によかった。このまま菅政権が続けば、日本が滅ぶと心配していた。鳩山由紀夫、菅の2代の首相は憲政史から抹消したい」

阿比留瑠比の極言御免