梅雨特有の曇天ながら、さわやかな風に包まれた21日の大阪府羽曳野市。自民党元幹事長の石破茂はスーパーの駐車場近くで、7月の市長選に出馬予定の新人のためにマイクを握った。
「いつの時代も国を変え、歴史を変えるのは地方だ。権力者ではなく、庶民、大衆が歴史を変え、国を変えるのだ」
石破が生き生きとしていたのには訳がある。新型コロナウイルス対策として都道府県境をまたぐ移動の自粛が解禁されるまで、約3カ月も地方行脚を自粛していたからだ。
「次期首相候補の呼び声が一番高い」と紹介されると、石破は手を振って謙遜しつつ、笑顔を浮かべた。演説後は、集まった約300人の聴衆に駆け寄り、握手の代わりの「肘タッチ」などに応じた。
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