韓国に利益の9割頼るデサント 伊藤忠TOB決断の背景

「DESCENTE TOKYO」の店舗・ロゴ=14日午後、東京・神宮前(酒巻俊介撮影)
「DESCENTE TOKYO」の店舗・ロゴ=14日午後、東京・神宮前(酒巻俊介撮影)

 伊藤忠商事が、デサントへの株式公開買い付け(TOB)という敵対的な手法にこだわった背景には、デサントの韓国市場への偏重を問題視したことや、経営陣への不信感、総合商社の投資戦略の変化といった要因もある。

 「(手をこまぬいていると)デサントが第3の経営危機になりかねない」。伊藤忠の岡藤正広会長CEO(最高経営責任者)は昨年11月の決算説明会でこう述べ、韓国に依存する利益構造を問題視した。