産経抄

7月2日

 月刊『Hanada』4月号では、元駐韓国大使の武藤正敏さんと作家の百田尚樹さんが「韓国大闘論」を繰り広げていた。「悪夢のような文在寅政権」をめぐってである。韓国海軍による自衛隊機へのレーダー照射や徴用工訴訟の問題などで、日本は一歩も譲ってはならない。その点で二人の意見は一致している。

 ▼しかし、韓国に対する経済制裁を主張する百田さんに、武藤さんは反対していた。現在苦境に立つ韓国経済がさらに減退したとき、国民全体の怒りが日本に向かい、反日がさらに激しくなる恐れがあるというのだ。