解読

令和時代のあり方とは 社会部編集委員・川瀬弘至

新年一般参賀で手を振られる天皇陛下と皇太子さま=2018年1月、皇居・宮殿
新年一般参賀で手を振られる天皇陛下と皇太子さま=2018年1月、皇居・宮殿

 5月1日に元号が「平成」から「令和(れいわ)」に変わる。令和の時代はどうあるべきか-。平成27年4月から28年7月にかけ本紙で、皇室と国民の絆を描くノンフィクション連載「ふりさけみれば 昭和天皇の87年」を執筆した筆者が、明治以降の歴史をひもときながら、新しい時代について探った。

                   

 ■皇室と歩む時の重み 激変する社会で日本を見失うな

 「非常に美しい、きれいな元号」-。新しい元号が「令和」と発表された4月1日、元号選定に関わる有識者懇談会のメンバーだった山中伸弥・京大教授が記者団に語った印象だ。

 同感である。おそらく多くの国民も、同じ感慨を抱いたことだろう。各紙世論調査によれば令和に好感を持つ回答は産経87%、朝日62%、毎日65%、読売62%、共同通信73%に上る。