言葉のひと解き

みんい(民意) 政治家は「ドブ板」の声を聞け 清湖口敏

参院選の公示日。候補者の第一声に耳を傾ける有権者ら=4日午前、大阪市北区(本社ヘリから、恵守乾撮影)
参院選の公示日。候補者の第一声に耳を傾ける有権者ら=4日午前、大阪市北区(本社ヘリから、恵守乾撮影)

 「民意」という言葉が難しい-宝田良平・大阪社会部記者のコラム「記者発」はこんなフレーズで始まっていた(6月8日付)。全く同感だ。およそ民意ほどご都合主義で使われている言葉もないのではないか。

 4月の大阪ダブル選挙。大阪市を廃して特別区に再編する大阪都構想を掲げた「大阪維新の会」が府知事選、大阪市長選をともに制したが、自民党大阪府連会長はこの結果を「民意」と受け止め、それまでの都構想反対方針を白紙化すると表明した。公明党府本部代表もやはり「民意」を理由に反都構想の看板を下ろした。確かに都構想の是非を争点とする選挙ではあったものの、投票は必ずしも政策への支持とは限らず、政党や人物本位で選んだ人も少なくなかったろう。「決めたのは消去法です悪(あ)しからず」(嶋澤喜八郎)。こんな川柳もまんざら毒口とばかりはいえまい。

有料会員向け記事こちらは有料会員記事です (会員サービスについて)

産経ニュース会員(無料)に登録している方は、ログイン後に有料会員登録を行ってください

言葉のひと解き