から(韓)くに便り

日韓「言葉戦争」の虚実 黒田勝弘

文在寅大統領=9日、ソウル(韓国大統領府提供・共同)
文在寅大統領=9日、ソウル(韓国大統領府提供・共同)

 日韓対立で文在寅(ムン・ジェイン)大統領が先ごろ日本に対し「盗っ人猛々(たけだけ)しい」と発言したことが話題になった。日本では「下品でバカにした発言だ!」として世論の怒りを買った。原文は漢字熟語の「賊反荷杖(ジョクパンハジャン)」で、韓国では「泥棒がムチを振り上げる」という「居直り」の意味でよく耳にするが、より強いニュアンスに伝えられ日本人の感情を大いに刺激した。

 似たようなことは韓国側でもある。最近、安倍晋三首相が内閣改造後の記者会見で対韓外交の今後に関し「微塵(みじん)も変わりありません」と語ったことが韓国では「安倍“チリほども変化無し”と強硬姿勢」と伝えられた。「微塵」の直訳は「小さなチリ、ホコリ」だが実体的には「少しも変わらない」程度の意味だろう。それが「チリほども変わらない」と訳され韓国世論を刺激した。

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