緯度経度

韓国・防波堤論の不可解 黒田勝弘

G20大阪サミットで、韓国の文在寅大統領(手前左から2人目)と握手を交わした後、厳しい表情を見せる安倍晋三首相(中央右)=6月29日、大阪市住之江区(代表撮影)
G20大阪サミットで、韓国の文在寅大統領(手前左から2人目)と握手を交わした後、厳しい表情を見せる安倍晋三首相(中央右)=6月29日、大阪市住之江区(代表撮影)

 文在寅(ムン・ジェイン)大統領が先月、テレビ番組「国民との対話」で日本との関係について語った「韓国は日本の防波堤」論が気になっている。

 発言の背景には当時、韓国が日韓の軍事情報包括保護協定(GSOMIA)の一方的終了を言い出し、外交的緊張が高まっていたことがある。しかし、保守派ならともかく、左翼進歩派で対北融和策に熱心な文大統領が、いわば東西冷戦時代の産物ともいえる韓国防波堤論を突然、持ち出したのには「えっ?」となったのだ。