耳目の門

(17)石井聡 橋本五郎さん語る 読売の論客…なぜ赤旗に

 今年初め、共産党の機関紙「しんぶん赤旗」に読売新聞社の特別編集委員、橋本五郎さんが登場した。これまでも自民党の野中広務、古賀誠両元幹事長ら保守系政治家が赤旗に載ったことはあるが、現役の新聞社の保守論客が登場したのには驚いた。しかも、テーマは「私と資本論」。いったいどうして、を聞きたいと思い、大手町のお隣のビルに連絡をとると、快諾を得られた。

                  

 戦後最大の政治学者だと思っている丸山真男が亡くなったときに、社説を書きました。国際情勢を見る目などについては厳しく指摘する一方、学問的には高く評価しました。丸山についてはコラムでも取り上げてきましたが、かなり右の人から「あなたともあろう方が」といった批判を受けました。