石平のChina Watch

日本を「感染大国」に仕立てる中国

中国・北京でマスクやビニールの手袋をして地下鉄に乗る市民。朝の通勤時間帯だが利用客は少ない =2月24日(共同)
中国・北京でマスクやビニールの手袋をして地下鉄に乗る市民。朝の通勤時間帯だが利用客は少ない =2月24日(共同)

 北京市政府は先月26日、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために、日本や韓国などを念頭に、「疾病状況が深刻な地域」からの訪問者を14日間自宅隔離する措置を取ると発表した。中国こそが新型ウイルスの発生源であり、日本への「輸出国」なのに、北京が日本からの訪問者を隔離するのは、いかにも本末転倒である。

 この措置が発表された直前の同月26日午前0時、北京市内で確認された感染者数は400人に上っている。しかし同じ時点で日本国内で確認された感染者数は、例のクルーズ船とチャーター機帰国者を除けば175人、北京のそれよりはるかに少ない。にもかかわらず北京は一体なぜ、日本からの訪問者を隔離しなければならないのか。