国難に思う

デマで問われるマスメディアの信頼性 佐藤卓己・京都大教授

トイレットペーパーが品切れした棚=2月28日、熊本市東区
トイレットペーパーが品切れした棚=2月28日、熊本市東区

 政府が緊急事態宣言を発した7日以来、京都にいる私も外出自粛を続けている。確かに自粛はパンデミック(世界的大流行)の抑制手段として有効だろうが、インフォデミックを加速させる危険性はないだろうか。それはインフォメーション(情報)とエピデミック(疾病流行)を組み合わせた造語で、「根拠のない情報の広範囲にわたる拡散、それに伴う社会の混乱」を意味する。

 自宅にこもった人々が感染情報を求めてインターネットのアクセスが増えるのは当然のことである。そして、「バイラルメディア」であるSNSの空間に根拠のない情報があふれているのも周知のとおりだ。情報拡散力の大きさからバイラル(ウイルス性の)と形容されてきたわけだが、このバイラルメディアを危険視するコメントも新聞やテレビでよく目にする。例えば、今回のトイレットペーパー騒動である。

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