新しい憲法の話(5)完

「野党も国民を信じて憲法審で議論しましょうよ」 自民党憲法改正推進本部最高顧問 高村正彦氏

自民党憲法改正推進本部最高顧問の高村正彦氏
自民党憲法改正推進本部最高顧問の高村正彦氏

 日本国憲法は連合国軍総司令部(GHQ)の占領下で、マッカーサー草案に基づき国民投票も経ずに定められた。成文憲法を持つ国で、制定以来70年以上にわたり一度も改正がなされていないのは日本だけです。

 長い年月がたてば国内外の情勢が変化して、それに伴って国民意識も変化します。条文はそのままで国民意識が変化すれば、条文の文言と国民意識に乖(かい)離(り)が出る。例えば自衛隊については、国民の90%が理解、評価し、感謝している。それに対して憲法学者の60~70%が違憲もしくは違憲の疑いがあるといっている。

 国民は常識で判断するが、憲法学者は文言を重視する。国民と学者の判断が違うということは、国民の常識と文言に乖離があるということです。乖離があるのであれば国民の常識に文言を合わせるのは当たり前のことです。世界中どこの国でもその当たり前のことをやっているのに、日本だけはやってこなかった。

空想的平和主義

 日本人が持つ先の大戦の体験があるわけですよね。ほとんどの都市が焼け野原になって、日本人だけで300万人が死んだ。もう戦争はまっぴらだという強い意識があったわけです。

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