言葉のひと解き

清湖口敏 社会的距離 警戒せよ「近くて遠い国」

新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、間隔をあけてレジに並ぶ買い物客=4月25日、東京都練馬区のスーパー「アキダイ」
新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、間隔をあけてレジに並ぶ買い物客=4月25日、東京都練馬区のスーパー「アキダイ」

 新型コロナウイルス(武漢ウイルス)が猛威を振るうなか、感染を避けるために人と人とが一定の距離をあける「社会的距離」(ソーシャルディスタンス)の概念が国民の間に定着しつつある。

訳語に難…

 「社会的距離とはまた、厄介な訳語をつけたものだ…」。コロナ禍を伝える記事の中で初めてこの言葉に出合ったとき、私はそんな印象をもった。これでは勘違いをする人も少なくないのではないか、と。

 実際に広辞苑は「社会的距離」について「集団と集団との間、個人と個人との間における親近感の強度」と書き、大辞林もよく似た説明である。両辞書とも人物の名前には触れていないが、これらの語義がアメリカの社会学者、パークが提唱した概念の紹介であることは間違いない。

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