コロナ 知は語る

仏文学者・鹿島茂氏 文明の転換点、日本は鎖国する

フランス文学者、鹿島茂さん
フランス文学者、鹿島茂さん

消費を控え中世化・地方分権化が進行

 新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)で、日本も世界各国も国民の行動制限などの結果、経済的な危機に直面している。フランス文学者の鹿島茂氏は、その危機を文明の転換点と見て、「日本は鎖国する」と考える。

 ◆何も買わない生活

 --新型コロナの影響をどうみるか

 「日本の産業構造を変えつつあると思う。人々は家にこもり、生活に必要なもの以外ほとんど何も買わない、つまり必需消費しかしなくなった。現代日本は余暇や嗜好(しこう)品など選択消費が大半を占め、選択消費がなければ成り立たない産業構造になっていると、バブル経済崩壊後に(評論家の)吉本隆明さんが指摘していた。いまはバブル崩壊どころか昭和30年代に戻ってしまったようだ。一度そうなると、人々はパンデミックが収束しても、またいつ流行するかわからないから、ますます消費を控えるようになる。これを私はデフレではなく中世化と呼ぶ」

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