日本の論点

滋賀 近江鉄道「乗って残す」ために

全線存続が決まった近江鉄道。2両編成の電車は「ガチャコン電車」として地元に親しまれている
全線存続が決まった近江鉄道。2両編成の電車は「ガチャコン電車」として地元に親しまれている

 鉄道事業の慢性的な赤字が続く近江鉄道(本社・滋賀県彦根市)の在り方について県と沿線10市町などが話し合う法定協議会(会長・三日月大造知事)の2回目会合が3月に行われ、全線存続が決まった。県東部を120年以上走り続けてきたローカル私鉄の歴史はつながるが、地元の負担増といった課題は山積している。

 経営は厳しい。国土交通省によると、全国の地方鉄道の約7割が赤字経営(平成30年度実績)を強いられている。大きな要因は沿線人口の減少と設備の老朽化。近江鉄道もそうだ。

 昭和42年度に1126万人だった輸送人員は平成14年度には369万人。築120年のトンネルや橋が多く残り、設備投資額がかさむ。6年度から赤字に転落し、30年度までの累積赤字は44億円超に上る。近江鉄道は「民間企業での経営努力で維持していくことは困難」と表明。昨年11月に法定協が設置された。

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