河村直哉の時事論

尖閣諸島、中国の持久戦に改めて注意を

尖閣諸島。手前から南小島、北小島、魚釣島 =沖縄県石垣市(鈴木健児撮影) 
尖閣諸島。手前から南小島、北小島、魚釣島 =沖縄県石垣市(鈴木健児撮影) 

 尖閣諸島(沖縄県石垣市)周辺で、中国当局の船が100日を超えて確認された。あらゆる事態を想定して備えるとともに、尖閣諸島をめぐって持久戦が展開されていることに改めて注意しておきたい。持久戦は現代中国を建国した毛沢東の戦略である。

グレーゾーン事態

 船の確認が連続100日となった22日、菅義偉(すが・よしひで)官房長官は「わが国の領土、領海、領空は断固として守るとの方針」のもとで関係省庁と連携し情報収集に努める、と述べた。当然である。国家は主権、国民、領域からなる。主権とは国民と領域を自らの意思で統治する権利である。守り、統治できなければ主権国家とはいえない。北朝鮮に拉致された同胞、北方領土、竹島(島根県隠岐の島町)を取り戻すことに加えて、尖閣諸島を守り抜くことに全力を挙げなければならない。

 尖閣諸島周辺で中国が作り出しているのは、グレーゾーン事態である。令和2年版防衛白書はそれを「武力攻撃に当たらない範囲で、実力組織などを用いて、問題にかかわる地域において頻繁にプレゼンスを示すことなどにより、現状の変更を試み、自国の主張・要求の受け入れを強要しようとする行為が行われる状況」と説明した。

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