日本の論点

広島 オンラインで伝わらないもの

 戦後75年の8月が過ぎようとしている。原爆投下によって甚大な被害を受けた広島は今や西日本を代表する商業・文化の中心地となり、「国際平和文化都市」を名乗るまでになっている。だが、世界中で猛威を振るう新型コロナウイルスの影響で今年は訪れる人が激減している。被爆の実相を教訓として世界に、そして、次世代に伝えるという広島の願いは厳しい状況にある。

 被爆を象徴するのは原爆ドームだが、コロナの影響を計るのは「広島平和記念資料館」(広島市中区)の入館者数だろう。今年2月29日から5月末までは休館を余儀なくされた。6月に再開したが30分ごとに150人という入館制限を設けるなど感染防止対策を徹底。6月の入館者は9314人にとどまり、昨年6月の約15万人と比較して約94%減となった。昨年度は過去最多の約175万人を集めただけに落差は大きい。

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