石平のChina Watch

学問まで支配下に置く習主席

 先月28日、中国共産党政治局が恒例の「集団的学習(勉強会)」を開いた。勉強会のテーマは「考古学」、主宰者は習近平国家主席、講師には中国社会科学院考古研究所の陳星燦所長が招かれた。

 胡錦濤政権時代以来、共産党政治局は定期的に勉強会を開き、さまざまなテーマについて集団的学習を行っている。例えば経済学をテーマとした勉強会の場合、政治局委員たちが国家の経済運営に関するヒントを得られると考えられよう。しかし、テーマが考古学となると、共産党最高指導部のメンバーが一体何を学び取るのか疑問である。