解読

ウィズコロナの「東京五輪」 危機を好機に スポーツの底力示せ 運動部長・金子昌世

 ■国際大会の再開加速 実績を自信に

 新型コロナウイルスの影響で、来夏に延期された東京五輪・パラリンピック。国際オリンピック委員会(IOC)からは開催に前向きな発言が相次ぐ。テニスの全米、全仏オープンなど国際大会が再開し、スポーツが日常を取り戻しつつある状況が追い風だ。前回東京五輪は56年前の10日、開会式を迎えた。2度目の東京開催に取り組む大会組織委員会では徹底したコロナ対策によって新たな「東京モデル」構築を急ぐ。

 風向きが変わったのは9月23日のことだった。組織委の担当者は「コロナ対策会議後に、組織委内の雰囲気も大きく変わった」と振り返る。この日、東京五輪に向けた政府の新型コロナウイルス感染症対策調整会議が開催され、選手らの出入国管理や検査態勢などの感染防止策が初めて示された。22日にはIOCのバッハ会長が「(コロナ対策)制限下でも大会を安全に開催できることが分かってきた」との書簡を公表し、ワクチンがなくても五輪開催は可能という意向を示した。