日本の論点

茨城・利根町 都市近郊の過疎化「打つ手は」

 過疎化・高齢化の足音が都市近郊にも迫りつつある。茨城県南端を流れる利根川下流域に面する利根町はすぐ対岸が千葉県。東京都心から40キロ圏内のベッドタウンとして発展したが、平成29年に総務省から「過疎地域」に指定され、自立促進のため国から財政的支援を受けることになった。首都圏近郊でも、過疎はもはや現実のものだ。

 のどかな田園地帯が広がる町には昭和40年代後半から一戸建てのニュータウンが次々と造成され、人口は平成2年に2万人を突破。しかし、同27年には1万6千人台に減少、「平成2~27年の25年間の人口減少率が21%以上」という過疎地域の要件に当てはまった。65歳以上人口の割合(高齢化率)も10月1日現在で44・29%と県内2番目の高さだ。ニュータウンには今も洗練された外観の一戸建て住宅が並ぶが、一方でシャッターを閉じたショッピングセンターや閉店したスーパーを目にすると、栄枯盛衰の歴史を感じた。