阿比留瑠比の極言御免

コロナ民間臨調が描く政府

記者会見する「新型コロナ対応・民間臨時調査会」の委員長を務めた小林喜光氏(中央)ら=10月8日午後、東京・内幸町の日本記者クラブ
記者会見する「新型コロナ対応・民間臨時調査会」の委員長を務めた小林喜光氏(中央)ら=10月8日午後、東京・内幸町の日本記者クラブ

 元朝日新聞主筆の船橋洋一氏が理事長を務めるシンクタンク「アジア・パシフィック・イニシアティブ」が先月、緊急出版した「新型コロナ対応民間臨時調査会 調査・検証報告書」を読んだ。船橋氏は東京電力福島第1原発事故後の平成24年には、福島原発事故独立検証委員会(民間事故調)を統括し、事故対応を報告書にまとめてもいる。

 今回の報告書は、安倍晋三首相(当時)、菅義偉官房長官(現首相)ら政府の責任者83人が対象の延べ101回の聞き取りをベースにした労作である。未知の新型コロナウイルス禍に対し、政府はどう考え、対処してきたか。詳細は原書に当たってもらいたいが、興味深かった点をいくつか紹介したい。