石平のChina Watch

「百年の計」粗略にしたツケ

深セン(センは土へんに川)経済特区成立40年を祝う記念式典で演説する中国の習近平国家主席=10月14日、広東省(新華社=共同)
深セン(センは土へんに川)経済特区成立40年を祝う記念式典で演説する中国の習近平国家主席=10月14日、広東省(新華社=共同)

 先月29日、中国共産党第19期中央委員会第5回総会(5中総会)は、2021~25年の中期経済目標「第14次5カ年計画」と35年までの長期目標の基本方針を承認し、閉幕した。35年までの長期目標には「鍵となる核心技術で重大な突破を実現する」とあり、「国家的技術自立戦略」の柱として強調されている。

 なぜ今になってこのような長期目標が打ち立てられたかといえば、その背後にあるのは「中国製造2025」という国家的プロジェクトの失敗である。2025年までにIT産業や、半導体産業などにおける中国製造業の技術レベルを先進国並み、あるいは先進国以上に向上させていくというこの戦略は結局、あらゆる不当な手段を使って先進国から先端技術を摂取(あるいは盗取)して自国技術のレベルアップを図るものであった。