没後50年 三島由紀夫と私

石原慎太郎さん・作家 文学の天才 肉体に劣等感

三島由紀夫と交流をもった石原慎太郎さん。「三島さんという論客を欠いて、日本は退屈になったね」(酒巻俊介撮影)
三島由紀夫と交流をもった石原慎太郎さん。「三島さんという論客を欠いて、日本は退屈になったね」(酒巻俊介撮影)

闊達な論客 「知的刺激受けた」

 古典的な様式美と批評精神に満ちた独自の文学世界を築いた作家、三島由紀夫(1925~70年)が自ら命を絶ってから25日で50年になる。節目を機に、生前親交を結んだ文化人や後進の表現者に、今も世界で愛読される「ミシマ文学」の魅力と、作家の衝撃的な生と死についてシリーズで語ってもらう。第1回は戦後の文壇を代表するスター同士として対談や論争を重ねてきた作家で元東京都知事の石原慎太郎さん(88)。(聞き手 海老沢類)

 三島さんは発言がとにかく刺激的だったね。あんなに何でも闊達(かったつ)に話せる人はいないから知的刺激を受けた。東大に乗り込んで全共闘と議論する、なんてスタンドプレーも面白かった。敬愛していましたよ。