解読

ウィズコロナの地方創生 東京の転出超過 生かす鍵は「雇用創出」 地方部長・白浜正三

 東京と地方の関係に異変が起きている。今年5月と7~9月は、東京都外へ転出する人が転入する人を上回る「転出超過」になったのだ。新型コロナウイルスの感染拡大によるテレワークの普及で地方移住が増加したことも影響している。地方自治体はこの動きをチャンスとみて移住者の取り込みを図るが、ことはそう簡単ではない。ウィズコロナの時代でも、地方創生のためになすべきことは雇用の創出という基本戦略だ。

 ▼集中から分散へ

 総務省統計局が毎月発表している「住民基本台帳人口移動報告」によると、東京都の転出者・転入者の状況は、今年5月に1069人、7月に2522人、8月に4514人、9月は3638人の「転出超過」となった。東京都の転出超過は東日本大震災後の平成23年6、7月以来。3カ月連続の転出超過は、同局がホームページで月次別結果を公表している22年1月以降初めてだ。