台湾日本人物語 統治時代の真実

(17)社寺を支えた阿里山の巨木

昭和の時代に再建された薬師寺西塔=奈良市
昭和の時代に再建された薬師寺西塔=奈良市

 世界遺産「薬師寺」(奈良市)。昭和の時代に再建された金堂(こんどう)(昭和51年落慶)や西塔(さいとう)(56年同)の建材には、台湾のヒノキの巨木が使われている。西塔の中心を貫く心柱(しんばしら)は樹齢800年から1500年前後の古木4本を継いでつくられた、という。

 棟梁(とうりょう)を務めた西岡常一(つねかず)は『蘇る(よみがえ)薬師寺西塔』の対談でこう語っている。《(心柱は)やっぱり樹齢ですわ。樹齢が千五百年以上のもんやないと心柱には向かんということです…》