日本の論点

三重 コロナ共生の国際会議示せ

 日本と太平洋島嶼(とうしょ)地域との関係を緊密にするため、日本をはじめオーストラリア、フィジーなど19カ国・地域が集う「第9回太平洋・島サミット」(PALM9)の首脳会議が来年、三重県志摩市で開かれる。三重県は平成28年に主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)を経験しているが、今回は新型コロナウイルスの感染拡大で開催自体を危ぶむ声もある。しかし、地元では5年ぶりの大規模国際会議を、コロナ禍で疲弊した観光業など地域振興の起爆剤にしたいと期待も高まっている。

 日本は3年に一度のこの会議で、親日国も多いこの地域とのさらなる関係強化を目指す。ただ、なぜ再び三重で“サミット”なのか。三重県は昨年9月に誘致を表明、政府が2月に複数の自治体から志摩市を開催地に選んだ。伊勢志摩サミットの経験に加え、南海トラフを震源とする大規模地震や津波に備えた防災態勢、自然の中で育まれてきた漁業が持続可能社会のモデルになることも評価された。