日本の論点

和歌山 ワーケーション先進県の挑戦

 職場を離れ、休暇を楽しみながら働く「ワーケーション」は、ワーク(仕事)とバケーション(休暇)を合わせた造語。和歌山県はその好適地として脚光を浴びる。近畿屈指のリゾート地・白浜町などの知名度も生かし、全国に先駆け平成29年度からPR・誘致活動を推進する先進県だ。新型コロナウイルスでリモートワークが普及し、ワーケーションは3密を避ける新しい働き方としても注目される。ただ、一過性の動きにしないための仕掛けも必要だ。

 背景には和歌山県の人口減がある。平成9年は約108万人だったが、今年4月1日現在で91万7252人に減った。その一方で、羽田空港まで片道約70分、1日3便が往復する南紀白浜空港(白浜町)の利便性や豊かな自然環境が注目され、和歌山県に拠点を置く企業が増加。白浜町と田辺市には現在計17社がサテライトオフィスなどを構える。企業が地方に本社機能を移す風潮も後押しした。