宮家邦彦のWorld Watch

米国は世界の警察官を辞めたか

ビデオ会議後のトランプ米大統領。ソマリア駐留米軍の大幅な撤収を命じた(AP)
ビデオ会議後のトランプ米大統領。ソマリア駐留米軍の大幅な撤収を命じた(AP)

 先週、米国防総省がソマリア駐留米軍の大半を来年1月15日までに撤収・再配置すると発表した。日本では、外国駐留米軍縮小を公約したトランプ大統領が先のアフガニスタンやイラク駐留米軍削減に続き、公約実現をアピールする狙いだと報じられた。驚くなかれ、国際政治に疎い一部専門家は次の通り説明する。

 2013年9月、当時のオバマ大統領は「世界の警察官」を辞めると宣言した。その背景には、地下シェール層から原油抽出などを可能にした「シェール革命」がある。エネルギー自給を達成した以上、米国は中東に駐留する米軍を撤退させるか、少なくとも駐留規模を大幅に縮小するだろう。クリントン政権が始めた「世界の警察官」にトランプ氏が終止符を打つのだ、と。