日曜講座 少子高齢時代

農業従事者5年で2割減 客員論説委員・河合雅司

集約とデジタル化でカバーを

 高齢化で引退が相次ぐ

 日本農業を取り巻く環境が厳しさを増してきた。

 農林水産省がまとめた「農林業センサス」(2020年)の概数値(2月1日現在)によれば、全国の農業経営体は15年の前回調査と比べて30万2000少ない107万6000となった。減少率は21・9%である。

 中でも大きく減ったのが、家族などで営む「個人経営体」だ。前回調査より30万3000減って、103万7000となった。

 個人経営体の減少は、そこで働く基幹的農業従事者(主な仕事が農業という人)の減少に直結する。前回調査から22・5%もの大激減となった。実数にすると39万6000人減り、136万1000人である。

 個人経営体が大きく減少したのは、新規就農者が減ったことに加えて、高齢化で引退する人が増えたことが要因だ。

 基幹的農業従事者の平均年齢を確認すると、前回調査から0・7歳上昇し67・8歳となった。65歳以上が占める割合も4・9ポイント増の69・8%である。

 雇用者を含む「農業就業者」で見ても、激減していく状況に違いはない。