日本の論点

現代アートが拓く新たな古都・京都

 同時代(コンテンポラリー)に制作され、既成概念にとらわれない新しい芸術表現を意味する現代アート。その作品は「哲学的な示唆」「見えないものを可視化する力」に満ちあふれている。そんな現代アートに接することで養われるとされる発想力や読み解く力。先の見えない混沌(こんとん)とした新型コロナウイルス禍の現在、現代アートをテーマにした雑誌特集や書籍の出版が相次いでいる。

 その現代アートの国内外の著名ギャラリーが集うアートフェアが来年2月、国立京都国際会館(京都市左京区)で初めて開催される。現代アートに特化したフェアとしては国内最大規模で、京都府は予算約1億円を計上して後押しする。