沖縄考

ドラムを叩きコザで生きる

宮永英一さん=沖縄市のライブハウス「CANNON CLUB」
宮永英一さん=沖縄市のライブハウス「CANNON CLUB」

 誰しも、忘れられない日がある。沖縄の名門ロックバンド「紫」のドラマー、宮永英一さん(69)にとってそれは、50年前の冬の日の夜だ。昭和45年12月20日未明、沖縄が燃えた。コザ暴動である。

 コザ市(現沖縄市)の盛り場でライブ演奏を終え、軍道24号(現国道330号)沿いを歩いて帰る途中だった。群衆がMP(米憲兵)らを取り囲んで騒いでいた。米兵の車が人身事故を起こしたようだ。米軍統治下の当時、米兵絡みの事件事故はうやむやにされ、罪に問われることはほとんどない。「また逃がすのか」。通りは怒号であふれた。