
国会議員会館の議員事務所で13日、自民党のベテラン議員と雑談を交わしていた折に、米大統領選と米国社会のありようが話題になった。日本では、トランプ政権下で米社会の分断が進んだと語られがちだが、議員は異なる見方を示した。
「トランプ氏が分断を生んだのではなく、米社会の分断がトランプ大統領を生んだ。そして、その分断をつくったのはリベラル派であり、オバマ前大統領の任期の8年間だ。バイデン政権となれば分断はさらに進むだろう」
オバマ政権下では、リベラル派がわれこそ正義とばかりにポリティカル・コレクトネス(政治的正しさ)を過剰に振りかざし続けてきた。その結果、保守派は本心を隠して疎外感を味わい、偽善を排するトランプ氏の出現を歓迎したとの見立てである。