正論モーニング

軍艦島「徴用工」問題は歴史軽視の禍根との闘いだ 大阪正論室長・小島新一

廃墟となった建物が密集する端島(通称・軍艦島)の全景=令和2年12月20日、長崎市
廃墟となった建物が密集する端島(通称・軍艦島)の全景=令和2年12月20日、長崎市

 日本軍慰安婦問題とならび、日韓関係悪化の一因となっている朝鮮人戦時労働者、いわゆる元「徴用工」問題。日韓請求権協定(1965年)によって両国間では「完全かつ最終的に解決済み」だった戦時労働者への補償を日本企業に命じた韓国最高裁判決の問題に加えて、朝鮮人労働者への「差別や虐待があった」とする韓国側の捏造(ねつぞう)宣伝も続いている。かつて多くの朝鮮人労働者が炭坑員として働き、日韓「歴史戦」の最前線となっている長崎市の端島(はしま)(通称・軍艦島)を訪ねた。

ゆがめられた真実

 「坑員たちが坑道での作業を終えて地上に上がると、空気がおいしいと実感したそうです」--。昨年12月の軍艦島。ツアーガイドの石川東さん(75)=写真=の声が、冬の東シナ海から吹きすさぶ風に負けずに響いた。長崎港から船で約40分。四方を海に囲まれた小さな島に、朽ち果てた建物群が所せましと並ぶ姿は、圧倒的な存在感だ。