石平のChina Watch

一帯一路 こっそり下ろした一枚看板

アジア太平洋経済協力会議(APEC)の関連会議にオンラインで参加した中国の習近平国家主席 =昨年11月(ロイター)
アジア太平洋経済協力会議(APEC)の関連会議にオンラインで参加した中国の習近平国家主席 =昨年11月(ロイター)

 今月1日、中国共産党機関紙、人民日報の1面に恒例の習近平国家主席の新年祝辞が掲載された。それを丹念に読んでいくと、異変が起きていることに気がつく。これまでの新年祝辞に必ず登場していた「一帯一路」という言葉が今年の祝辞から完全に消えたということである。

 例えば、2019年元日の習主席祝辞は、この年の「対外工作」の抱負を次のように語っている。「われわれは世界各国人民と手を携えて『一帯一路』の共同建設に積極的に取り組み、人類運命共同体の構築を推進していく所存」

 また、昨年元日の祝辞では「一帯一路」について、次のように触れている。「われわれは『一帯一路』の共同建設を積極的に推進し、人類運命共同体を引き続き構築していく」