宮家邦彦のWorld Watch

2024年大統領選の始まり

米連邦議会議事堂前に集まったトランプ氏の支持者ら =1月6日、米ワシントン(AP)
米連邦議会議事堂前に集まったトランプ氏の支持者ら =1月6日、米ワシントン(AP)

 多くの人がこれを読むころには米国新大統領就任式も終わっているはずだ。巷(ちまた)の関心はトランプ氏のツイートからバイデン氏の政策に移っていようが、筆者は今回あえてトランプ政権を総括する。「トランプ現象」とは何だったのか。バイデン新政権に如何(いか)なる影響を与えるのか。最近の米国内政報道から見え隠れする事実は衝撃的ですらある。

 ◆大統領の異常な言動

 昨年11月以降のトランプ氏の言動は常軌を逸していた。「不正選挙」を主張し各激戦州で選挙無効を裁判所に申し立てる。不発に終わると12月の大統領選挙人投票への介入を画策する。さらに、意図的かはさておくとしても、今年1月6日にはそのツイートが過激なトランプ支持者を扇動し連邦議会議事堂に乱入させ、多数の死傷者を出す。ここまでは報道の通りである。