阿比留瑠比の極言御免

河野前統合幕僚長が見たバイデン氏

就任式で宣誓するバイデン米大統領。右はジル夫人=20日、ワシントンの連邦議会議事堂(AP)
就任式で宣誓するバイデン米大統領。右はジル夫人=20日、ワシントンの連邦議会議事堂(AP)

 何はともあれ米大統領に就任したバイデン氏に関しては、これまで当欄で何度か言動の危うさや、不安材料を指摘してきた。例えば次のようなことである。

 バイデン氏はオバマ政権の副大統領時代に、独断で韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領に「安倍晋三首相は靖国神社に参拝しないと思う」と伝え、安倍氏が参拝すると駐日米大使館に「失望」を表明させた。その後は日韓の「調停委員の役割」を自任するなど、誤解に基づく善意を押し付けかねない。

 選挙演説で「日本国憲法は私たちが書いた」と発言したことはどうか。米国が日本の憲法を起草したのは事実だが、現職の副大統領が他国の憲法を米国製だと公の場で強調するのは、いささか無神経だろう。