田村秀男の経済正解

国債金利高が招く株式バブル

 米国株式市場にバブル懸念が漂っている。長期金利も上がり始めた。米国の株式市場は日本など世界の市場を牽引(けんいん)してきたばかりでなく、米国の実体経済を支えてきただけに、バブルかどうか気になるところだ。

 株価が高騰しているときにバブルかどうかを見極める尺度はなく、崩壊して初めてバブルと判定できるというのが、2000年当時に米連邦準備制度理事会(FRB)がまとめた見解だ(2月20日付本欄参照)。えりすぐったエコノミストの集団がそう見切ったのに拙論が挑戦するのは無謀かもしれないが、データを追跡してみれば、バブルかどうかの匂いくらいはかぎ分けられる。

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 データとは金融市場の中核をなす株価と国債金利である。株式は相場の変動が激しく、投機の的になるリスク資産そのものだ。対して国債は徴税権をバックにした政府が発行する安全資産そのもので、しかも中央銀行がカネを刷って買い上げるので、相場は安定しやすい。