石平のChina Watch

幼児に及ぶ「愛党洗脳教育」

中国の習近平国家主席=今年3月、北京(AP)
中国の習近平国家主席=今年3月、北京(AP)

 中国では今、共産党結党100周年に向け、「党史学習キャンペーン」が展開されている。本来、共産党の歴史は党員自身がきちんと勉強すれば終わる話だが、一党独裁の中国ではそうはいかない。習近平党総書記の号令下、政権が国民全員に党史の学習を強いているのである。

 国家や地方の公務員や国有企業の従業員はもとより、お寺のお坊さんや道教の道士たちまでが動員され、「党の歴史に親しむ、党の理想を会得する」学習活動に励んでいるという。宗教家が無神論を主張する共産党の歴史や理想を「会得」するとは、中国ならではの奇観であろう。