台湾日本人物語 統治時代の真実

(30)台湾人の中学校 「向学心は人道問題」

戦前の台湾総督府
戦前の台湾総督府

 終戦直前の昭和20年4月、貴族院に「朝鮮・台湾勅選議員制度」が設けられ、10人が選ばれている。『議会制度七十年史』(衆議院・参議院編)によれば、台湾からは3人。中に林献堂(りん・けんどう)(1881~1956年)の名があった。経歴について、同書には、台湾総督府評議員、台湾製麻社長などが書かれているが、台湾議会設置請願運動など、民族運動指導者としての活動が有名だろう。

 一方、台湾よりも人口・面積の規模が大きい朝鮮からは7人が選ばれた。尹致昊(ユン・チホ)(当時・伊東致昊)ら戦後、“親日派”のレッテルを貼られ、今も糾弾され続けている人が多い。