田村秀男の経済正解

中国は実質的に対外債務超過だ

 6月中旬に英国で開かれる先進7カ国(G7)首脳会議(サミット)を控え、日米欧の対中包囲網が焦点になっているが、中国の習近平政権の対外膨張路線を食い止められるかおぼつかない。西側の金融資本が対中投資を増やしており、習政権はやすやすと対外投資を拡大できるからだ。

 日本での5月の連休中、欧州では米英主導で対中政策論議が行われた。3日にはブリンケン米国務長官が英国のラーブ外相と会談し、国際秩序を脅かす中国の行動を防ぐことが「先進国の責務だ」と述べた。続いて開かれたG7外相会合の共同声明は、2006年以降で初めて台湾問題に言及したほか、東シナ海や南シナ海などでの「一方的行動への強い反対」を盛り込んだ。