日本の論点

埼玉 逆境はね返す盆栽村の発信力 日出間和貴

「清香園」五代目の山田香織さん=さいたま市北区
「清香園」五代目の山田香織さん=さいたま市北区

 さいたま市北区には、盆栽を育て販売する業者が集まる「大宮盆栽村」と呼ばれる地域があり、地元業者が盆栽文化の発信に努めてきた。出口の見えぬコロナ禍で、5月の大型連休恒例の「大盆栽まつり」は2年連続中止に。業界もコロナ不況に苦しんできたが、ピンチをチャンスに変える動きが出てきた。

 大正12(1923)年の関東大震災。被災した東京の盆栽業者が理想郷を求め、草木の生い茂る荒れ地を開拓したのが大宮盆栽村の始まりだ。当時、ここに移住するには盆栽を10鉢以上持つなどの住民規約があった。