任天堂スイッチの中国進出 「3度目の正直」なるか

任天堂のゲーム機「ニンテンドースイッチ」の中国版=北京(共同)
任天堂のゲーム機「ニンテンドースイッチ」の中国版=北京(共同)

 任天堂が昨年12月、人気の家庭用ゲーム機「ニンテンドースイッチ」を引っさげて中国のゲーム市場に乗り込んだ。米国に匹敵する世界最大級の市場だが、任天堂にとってはスマートフォンやパソコン向けのゲームが席巻する「未開の地」。過去にも2度、自前でゲーム機を投入し、挫折を味わったことがある。市場を攻略できれば大きな成長につながるが、果たして「3度目の正直」となるのか。(林佳代子)

 ■「ライト」投入も検討

 「中国のゲーム機市場は限定的で、他の国とは環境が違う。簡単に売れるとは思っていないが、挑戦しがいがある」。任天堂の古川俊太郎社長は、中国市場攻略への意気込みをこう強調する。