経済インサイド

EVは「CO2排出ゼロではない」 風向きを変えたマツダの主張

新世代エンジン「スカイアクティブX」を搭載したマツダのSUV「CX-30」
新世代エンジン「スカイアクティブX」を搭載したマツダのSUV「CX-30」

 電気自動車(EV)自体は二酸化炭素(CO2)を出さないが、発電時に排出されるCO2を含めてみるべきだ-。マツダがEVと内燃機関(エンジン)との比較などで採用した主張について、官民で共有する動きが出てきた。次世代エコカーの最有力候補としてEVがもてはやされてきた中、他の自動車大手は当初、表立って賛同しておらず、マツダは“孤軍奮闘”してきた。風向きが変わってきた背景には何があるのか。

油田から車輪まで

 1月20日、東京都内の本社で説明会を開いたSUBARU(スバル)の中村知美社長は、「地球環境保護は、全ての企業にとって必須の取り組みだ。2050年に、CO2排出量を10年比で90%以上削減する」と述べた。この目標についてスバルの資料には、「Well to Wheelで」と、一般的には見慣れない言葉が記されていた。

 ウェル・トゥ・ホイールは「油田から車輪まで」という意味で、燃料の精製過程など、車に使われるまでのCO2排出量もカウントする考え方。これをEVに当てはめると、燃料として使われる電気が火力発電によるものであれば当然、かなりの量のCO2が排出されることになる。

 この考え方を5年ほど前から主張してきたのがマツダだ。

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