そこそこ美味くて250億円市場へ 「代替肉」の秘密

大塚食品とスターゼンが共同開発した「ゼロミート」のハンバーグやソーセージ
大塚食品とスターゼンが共同開発した「ゼロミート」のハンバーグやソーセージ

 大豆を使った肉の代用食品「代替肉」の市場が活況だ。これまでは欧米での話題が先行してきたが、健康志向の高まりから日本国内でも大手食品メーカーが相次いで新商品を投入。今年は東京五輪が開催されることもあり、訪日外国人をにらんだ商戦も過熱する。スーパーなど小売店には「そこそこ美味(うま)い!」「まるでお肉!」といったうたい文句が並ぶが、日本市場でどこまで定着するだろうか。(岡本祐大)

肉購入時の選択肢に

 「肉じゃないのに、そこそこ美味い!」。大塚食品が食肉商社のスターゼンと共同開発した代替肉「ゼロミート」の商品パッケージには、こんなキャッチフレーズが踊る。開発を担当した大塚食品の嶋裕之・新規事業企画部長は「おいしさは本物の肉が一番だが、ゼロミートだって味は『そこそこ』だという思いを込めた」と狙いを説明する。