OPEC協調減産も焼け石に水 原油価格回復は年末か

OPECのロゴ(右)と石油掘削機の模型(ロイター)
OPECのロゴ(右)と石油掘削機の模型(ロイター)

 サウジアラビアやロシアなど石油輸出国機構(OPEC)加盟・非加盟の連合体「OPECプラス」が1日、協調減産の実施日を迎えた。サウジとロシアをめぐっては3月に減産交渉が決裂していた。新規事業への投資財源を確保するため原油価格の下落に歯止めをかけたいサウジと、減産を続けることで米国にシェアを奪われかねないと危機感を抱くロシアの利害が衝突したためだ。今回、両国が再び歩み寄って、大規模な減産に乗り出すのは、急落している価格に歯止めをかけたい狙いがあるためだ。

 ただ、ロシアは主力の産油地域のひとつ、西シベリアの設備の老朽化で、一度減産すると、再開がスムーズにいかない可能性が指摘されている。このため、減産措置が予定通り実行されるのか疑問視する見方もある。また、ロシア、イラク、ナイジェリア、カザフスタンなどは減産合意をほごにした過去を持つことから、市場関係者の間では、「協調減産規模の5~6月の日量970万バレルが予定通り実施できるかは疑問だ」と懐疑的な見方も出ている。

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