経済インサイド

“虎の子”のアリババ株も売却 窮地のSBG コロナ後の道も険しく

インターネットを通じた決算説明会で、質問に答えるソフトバンクグループの孫正義会長兼社長=18日午後
インターネットを通じた決算説明会で、質問に答えるソフトバンクグループの孫正義会長兼社長=18日午後

 ソフトバンクグループ(SBG)が中国IT大手アリババグループの株式など“虎の子”の資産の切り売りを迫られている。新型コロナウイルスの感染拡大による株価下落や財務悪化に対応するには、手元資金の確保が不可欠だからだ。だが、信用力や資金調達の要でもある大事な資産の売却は、将来の収益力の低下にもつながりかねず、今後のグループの建て直しの道のりに影を落とす。

 「上り坂を駆け上ったユニコーン(企業価値が10億ドル以上の未上場企業)が突然のコロナの谷にどんどん落馬している状況だ」

 18日の決算会見で孫正義会長兼社長は新型コロナの影響をこう表現し、約10兆円を運用する「ソフトバンク・ビジョン・ファンド(SVF)」の投資先88社のうち、「15社くらいは倒産するのではないか」とシビアな見方を示した。

 実際、令和2年3月期にSVFでは投資先の価値が下落して約1兆9000億円もの投資損失が生じ、業績も創業以来最悪の赤字に。将来有望なAI(人工知能)関連のユニコーンに積極投資して含み益を伸ばし、これをテコにさらに投資先を広げてきたが、新型コロナによる景気悪化で逆回転を起こした。

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