田村秀男の経済正解

コロナ国債膨張で金利は下がる

 「国債が増えても、借金が増えても金利が上がらないというのは普通私たちが習った経済学ではついていかないんだね、頭の中で。今の答えを言える人が多分日銀にもいないんだと思うけれどもね」(5月12日の麻生太郎財務相の記者会見での発言から)

 中国発新型コロナウイルス恐慌克服に向け、日本に限らず米国も欧州も巨額の国債発行を決断している。日本の国債追加発行は1、2次補正予算合計で約60兆円、国内総生産(GDP)比1割強となる。そして米国の国債発行は9月末までに4・5兆ドル弱、同比率が約2割を超えそうだ。

 グラフは2008年9月のリーマン・ショック後の政府債務残高を2008年12月末=100とし、代表的な国債の金利(市場利回り)と合わせ推移を追っている。麻生さん提起の設問を裏付けるように、政府の借金は増加の一途だが、国債金利は低落基調にある。ことし4月以降、コロナ大流行後の国債急膨張を受けても、米欧の金利は急落する具合である。なぜか。

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