日曜経済講座

米中対立、「標準規格」に飛び火 中国攻勢に警戒感 ワシントン支局・塩原永久

中国・華為技術が強みを持つ5G関連技術での国際標準規格をめぐっても米国の警戒感が強まっている(ロイター)
中国・華為技術が強みを持つ5G関連技術での国際標準規格をめぐっても米国の警戒感が強まっている(ロイター)

 米国と中国が火花を散らすハイテク分野で新たな覇権争いの戦線が浮上してきた。第5世代(5G)移動通信システムや人工知能(AI)などの新技術で部品の互換性や機能の詳細を決める「標準規格」の分野だ。中国は業界の標準規格を勝ち取れば市場シェア争いを優勢に運べるとみて、国際標準の掌握を進める国家計画「中国標準2035」を策定中で、米国の産業界などが警戒を強めている。

 標準規格は、パソコンや自動車、通信機器など、あらゆる工業製品メーカーが製造時に「基準」として守るべき仕様や機能の取り決めを指す。古くは列車のレールの幅に始まり、近年では、高精細なDVD(光ディスク)で、「ブルーレイ」を推す企業グループと、「HD DVD」を推すグループの2陣営が業界標準を争った。敗れたHD DVDは市場から消えた。

 自社で提案した規格が国際標準として採用されれば、業界内で広く利用され、競合他社より優位に立てる。標準規格は、各国企業が参加する規格策定機関で、提案された規格案をもとに合議で決めるのが通例だ。

 トランプ米政権は、中国の不公正貿易を問題視し、対中制裁関税や、中国通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)に禁輸措置を発動した。そうした中、標準規格の掌握を目指す中国の戦略への関心が高まっている。

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